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日本一美しい、しかし変な城(姫路城ツアー其の壱)

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日本一美しい、しかし変な城(姫路城ツアー其の壱)

平成27年5月24日、ついに第二回城攻めツアーが決行されました!
今回は、姫路城に入城して早々に宗家がぽそっと…
 

 「あれ? この城なんか変だ・・・?」

 んん? 何が? 普通にお城って感じですが・・・?

一体何が変なんだって話は後で解明されるんですが、また一つお城ってのものの見方が変わる、おもしろい歴史のイタズラって感じでして、また今回も普通の解説では味わえないツアーでございました。



さて、平成の修理を終えてまだ日の浅い姫路城に総勢15人での見学です!
思いの外参加者が集まってくれてビックリですわ。(*_*)
大阪駅で集合して一路姫路へ、大阪からおよそ1時間。
道中、早速はじまるおしゃべり大会、どんなツアーになるのかと期待が高まります、ことに女性陣の盛り上がりときたら・・・!

そんな感じで暇を持て余すこともなく、姫路へ到着。
現地集合の別働隊と合流し、姫路城へいざ出陣!

姫路城は江戸期には徳川の要衝であり、西国へ向けて威信を示す特別な城でした。威風堂々とした、白亜の居城と呼ぶに相応しい、美しくも壮大なお城です。
まあ、とにかくこの城はデカい! 姫路駅おりたらそこはもう外堀跡でつまりはほぼお城の縄張り内で…なのに…天守が小さく見える(;゚Д゚)

遠いわ!



さて遠さにめげず、宗家を先頭に駅前の大通りを真っ直ぐに進みます。
まずは遠景で見る城の様子から、「右下下がりの本丸隠しの縄張り」と宗家の読みについて説明がありました。

駅から向かって城の正面から見る天守の右が、少し低くなって平たく見えます。
現代では事前に地図を見ることができますが、昔は遠目に城を眺めるしか方法がないわけですから、「何となくあの辺に御殿があるのかな?」と思わせるのは重要な事だったのでしょう。

ちなみに、城攻めツアーのお約束として、宗家には攻城目標について予習なしで解説してもらう事になっています。
カンニングせずの読みなら、スゴイ!!
 !(゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆(゚∇゚ノノ"☆パチパチパチ!!


そして道すがらの堀にあった土塁の使い方と対処法の解説。
聞いてみれば簡単なことですが、聞かなきゃわかんないですね。

さぁ、橋を渡っていよいよ追手門に到着です。
なにやら鎧武者が闊歩してますが、例によって春日メンバーはこれを華麗にスルー。
ここですかさず石垣の死角について宗家の解説が入ります。
早速何人かが石垣に張り付いて体験、傍から見たら変な集団だ。

門をくぐるとグランドのような広場が眼前に。
ここが、この城の三の丸だったようなんですが、宗家が辺りを見てぽそっと…!

「あれ? この城、なんか変だ…??」

え、なになに、何ですか~???

「ん? もうちょっと先に行ってからね(^^)ニコッ」

ニコッってあーた…(´・д・`)

そんなこんなで、腹が減ってはなんとやらとここらで昼食タイム。
門前町で調達した兵糧を三々五々、城を眺めながら堪能致しました。

サァ、腹もふくれていざ突撃じゃ!
皆の者! 入場料を払えーい!! 姫路城の入場料は日本一イィィィ!


入場口をくぐって「菱の門」を前に、「ああ、やっぱり変だ。」と宗家のつぶやき
この意味が分かったのは若殿が絵図を睨んだときでした。

「みんな見てみ」

宗家が塀の狭間を指差し、「この狭間は役に立っていない」
 ...は?(´Д`)

宗家に促されて指示された場所に行ってみると、なんとまぁ…!
狭間の穴が見えない...だと...。つまりは 死 角 になっている、と。
宗家が指摘した「変な所」とは、この『役立たずの狭間』。
そして内曲輪に入っているのに、あるべき「枡」がない、ということ。
(ちなみに、前回の彦根城では大手門を入ってすぐ「枡」の解説がありました)

なるほど、変な城ってのはこのことだったんですねえ!


この後、「はの門」の先で守備兵になって確かめてみました。
「ありゃ~」といった感じでございましたとさ。


まだまだ、姫路城の謎と意外な姿は続きますが、一先ずこの辺で。
次回へ続きます!

- 杵 -

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肥前春日流は佐賀県発祥の流儀で、武術と作法を中心とした武家の文化を学ぶ場として大阪で活動しています。

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