3月6日(日)、金山媛神社において「雛祓いの儀」を執り行わせていただきました。
葛がレポートさせていただきます!
「雛祓いの儀」は、上巳の節句にあたり、女子の健やかな成長と芸事の上達を願い、厄を祓う行事です。
これまでにも道場内でのイベントとして略式ではありますが何度か実施していました。
当日は、月例会の日が重なったことと、
雛祓いの儀礼の流れを把握していて身軽に動ける者が私のみという事情もあり、宗家と葛のふたりだけで神社へ向かいました。
同日の午前中、金山彦神社に建立された伊勢神宮遥拝所の入魂式が執り行われるとの事でしたので、宗家とともに参列させていただきました。
社殿の周りでは椿の花がとても美しく咲いていました。
金山媛神社の拝殿にて
設えを整え、
お祓いを受けて雛祓いの儀礼へと移ります。
宮司さんから、人形(ひとかた)と護刀を受け、宗家へ渡します。
人形に厄を移し、後ほど神社でお焚き上げしていただきます。
お話によると、
宗家からみて大叔母にあたる方が、正式な形での雛祓いを行われた最後の方であろうとの事。
「剣降の儀」のように神職の方に司って頂くことがないまま、現在まで90年ほどが経っているそうです。
古いしきたりがどんどん失われていくお話を聞くと、なにか寂しさのようなものも感じます。
そんな中で、家内儀礼であったものが、時代の流れにあわせて『少しでも後世に残るように』と、開かれた形の神事として執り行う機会をいただけたことは、とても有り難いご縁だと思います。
- 葛 -