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肥前春日流春日会

スポーツ科学が測定した肥前春日流 モーションキャプチャー2回目

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スポーツ科学が測定した肥前春日流 モーションキャプチャー2回目

2月9日、M君より申し出があり、再びモーションキャプチャーの撮影に行ってきました。

今回のテーマは、肥前春日流の身体操作の根幹となる「礎之型」「練」「歩法」の計測です。


「礎之型」は、C女史が担当します。

上の写真ではただ単純に両腕を上げているだけに見える動きですが、モーションキャプチャーでは
肩甲骨が中央に寄り、肋骨部分が大きく引き上げられています。
 
また、いわゆる伸脚のように見えるこの動きも、体軸が真下へ降下していく様や胴体部への負荷のかかり方などがデータとして表れていました。
門下生の中で、最も基礎に忠実との評があるC女史の「礎之型」。
その要訣となる動きが、モーションキャプチャーによってはっきりと示されました。



続いては、「練」。

写真は「練」三動作の内の「櫓練」で、C女史を「受け」として、宗家の動作を計測しています。
肥前春日流のもっとも大きな特徴のひとつは、力のぶつかりを生まずに、ゆらりと対手を崩して極める技法。
この計測では、その一端が垣間見えるような結果が出ました。
重心や床からの反力が、規則的でなだらかな波形を描いていたのです。
「練」は、修行が浅いと、どうしてもただのリキんだ押し合いになってしまうもの。
実際、この後に私も計測をさせてもらったのですが、私の波形はムラが大きく、宗家のそれとは似ても似つかない乱雑なものでした。
普段の稽古と違い、科学的に未熟さを突きつけられてしまうのは、なかなか衝撃的な経験です。


最後は、「歩法」。
こちらは、動作の計測にやや苦心し、満足のいくデータは採取できない結果に終わってしまい、次回の計測に向けての計画や改善点の整理がメインとなりました。
ただ、そんな中でもM君いわく、日常的な歩行や、一般的なスポーツの歩き方・走り方とはまったく趣の違う計測結果にはなっていたようです。


今回も、M君のおかげで非常に楽しく興味深い時間となりました。
データそのものを公開することはできませんが、このデータを活用して、より質の高い稽古が行えるようになっていくのではないか、と期待しています。

- 葎 -

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肥前春日流は佐賀県発祥の流儀で、武術と作法を中心とした武家の文化を学ぶ場として大阪で活動しています。

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2007年に春日会へ入門。他流派の経験があるため、肥前春日流の稽古では却って四苦八苦するハメになった苦労人。稽古雑感記事を担当しています。

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ツッコミ二段、比較的常識派のイベント記事担当。

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